「元利均等返済」と「元金均等返済」とは?住宅ローンの返済方法を徹底解説

「元利均等返済」と「元金均等返済」とは?住宅ローンの返済方法を徹底解説




住宅ローンなど、お金を借りる際には、「元利均等返済」や「元金均等返済」に関する話が出てくることが多いと思います。

直接的な返済にかかわる話なのでしっかりと理解するようにし、違いも把握したうえで決めるようにしましょう。

今回は、「元利均等返済」や「元金均等返済」の意味があやふやでしっかりと理解できていない方向けに、わかりやすくシミュレーションも交えて説明しています。

それでは、住宅ローンの返済方法である「元利均等返済」と「元金均等返済」について詳しく解説します。

 

「元利均等返済と元金均等返済とは?」の記事を読めばわかること

●元利均等返済は返済開始から完済まで基本的には同一金額を払い続ける

●元金均等返済は支払う金額は回数を重ねるごとに安くなる

●経済状況やファミリー計画によって適切な返済方法は違う

●思い付きではなく、様々な点を考慮して自分たちに向いている方を選択する

 

それでは以下で詳しく見ていきましょう。

 

 

1,「元利均等返済」と「元金均等返済」とは?

「元利均等返済」と「元金均等返済」とは?

はじめに、「元利均等返済と元金均等返済とは何なのか?」について詳しく見ていきます。

 

住宅ローンを利用してお金を借りる場合、返済方法について知っておく必要があります。

「元利均等返済」と「元金均等返済」は、言葉は似ていますが、その内容は大きく異なります。

 

元不動産屋営業マンのワンポイントアドバイス!

「元利均等返済」と「元金均等返済」という漢字ばかりが並んだ小難しい単語を見るだけで、「もういいやー」って思ってしまう人も多いと思います。

しかし、この小難しい単語は、あなたがお家を購入する際に住宅ローンでお金を借りると思いますが、その際の返済方法で大きく関わるとても重要なお話です。

この意味を正しく理解せず、適当な判断でお話を進めてしまうと、今後の人生設計が大きく狂うこともあると理解していただければと思います。

そこまで言われたら、きちんと理解しようと思いますよね?

単語は難しいですが、実は意味は簡単ですので、この記事がんばって読んでいきましょう。

 

(1)元利均等返済

元利均等返済は、返済開始から完済まで毎月の返済金額が同一の返済方法です。

 

元利均等返済とは?

上記の図は、「元利均等返済」の解説図です。

 

返済金額は「元金+金利」で構成されており、返済中に金額の動きがないのであらかじめ計画を立てやすいというメリットがあります。

この方法は元金均等返済と比較をすると、元金の減りが少なく、よって返済総額は多くなってしまいます。

同じ金額を借りたとしても元金均等返済よりも多く支払う必要があるので、その点には注意しなくてはなりません。

分かりやすく説明すると、元利均等返済というのは、「はじめに金利を多く支払い、徐々に金利支払いが少なくなる」という方式です。

 

(2)元金均等返済

 

元金均等返済は、毎月支払い金額は一定ではないので計画を立てにくいという問題点はあります。

しかし毎月支払う元金分は常に一定です。(元金+各月に支払うべき金利の総額を返済)

 

元金均等返済とは?

上記の図は、「元金均等返済」の解説図です。

 

元利均等返済よりも返済総額は少なくなるので節約はできますが、融資を受けて返済し始めた当初の毎月の返済金額は元利均等返済よりも高くなります。

ある程度収入に余裕があり、安心できるくらいの貯蓄を有していたいです。

 

以上のように「元利均等返済」と「元金均等返済」には差があります。

 

整理しますと、元利均等返済は、「元金+利息の総額が毎月均等」、逆に元金均等返済は「毎月返済分のうち元金部分のみが毎月均等」というのが特徴です。

 

各金融期間の「銀行系住宅ローン」や「フラット35の住宅ローン」では、どちらの返済方法も選択できることが多いので、しっかり自分たちにあった方法を選択できるようにしてください。

 

2,「元利均等返済」と「元金均等返済」を比較

続いて、「元利均等返済と元金均等返済」をさまざまな角度から比較してみます。

 

「元利均等返済」と「元金均等返済」を比較すると、住宅ローンを利用する際にどちらを選択すべきなのかが見えてきます。

 

(1)返済額

 

返済額の違いは諸条件によって異なるものの、返済期間が25年~35年、融資金額が2,500万円ほどの場合は、「50万円~百数十万円程度」の差が生まれます。

元金均等返済の方が返済額自体は安くなり、返済を重ねていくとどんどん毎月の負担額が減少していきます。

 

(2)元利均等返済のメリット・デメリット

 

●メリット

元利均等返済は、実際に返済が開始される前の段階から返済額を把握できるため、長期的な計画の立案が可能です。

元金均等返済のようにはじめのうちに大きな負担を背負わなくて済むため、徐々にお金を貯めて返済していきたい、という方にもおすすめです。

 

●デメリット

逆に、デメリットもあります。

すでに述べているように、元金均等返済よりも総返済金額が増えます。

長期的な目線で見ると損をしているように感じるかもしれませんが、返済初期の負担が大きくない点は見逃せません。

 

(3)元金均等返済のメリット・デメリット

 

●メリット

元金均等返済の最大のメリットは、元利均等返済よりも返済金額の総額が少ないという点です。

数十万円から100万円以上の差が生まれるので、借入時の段階である程度経済的余裕がある場合はこちらを選ぶのもおすすめです。

また返済が進むにつれて徐々に返済額が減っていく…というのは心理的な安心感得られます。

 

●デメリット

デメリットは、こちらもすでに述べているように、初期段階の負担が大きいことが挙げられます。

双方ともメリットとデメリットがありますが、融資を受ける方のライフスタイルや収入などあらゆる事柄を考慮して考えると、どちらが向いているかおのずとわかってきます。

 

(4)「元利均等返済」と「元金均等返済」、こんな方がおすすめ

 

●元利均等返済がオススメの方

元利均等返済が向いているのは、

 

  • 借入時点において収入的に絶対的な余裕がない方
  • わかりやすい返済計画を立てたい方
  • 教育費など、将来的に必要な支出が少ない方

 

です。

 

●元金均等返済がオススメの方

元金均等返済が向いているのは、

 

  • 初期段階の時点である程度の収入がある方
  • 将来的に教育費などの支出の発生が予想される方
  • はじめに苦労をして、徐々に楽をしたい方

 

です。

 

3,「元利均等返済」と「元金均等返済」のシミュレーション!どちらがお得か?

最後に、「元利均等返済と元金均等返済はどちらがお得なのか?」をシミュレーションしてみます。

 

「元利均等返済」と「元金均等返済」を比べると、金銭的にお得なのは間違いなく元金均等返済です。

しかしそれぞれのご家庭によって事情は異なり、望ましい返済方法は違ってきます。

ですので、ここでは双方のシミュレーションを行い、紹介いたします。

シミュレーションで参考になるサイト

 

今回のシミュレーション条件

 

・借入金額=3,000万円
・毎月返済
・当初金利2%(5年)以降は3%
・返済期間=25年

 

●元利均等返済

年数 毎月返済金額 うち元金 うち利息
1年
(12回)
127,156円 78,583円 48,573円
3年
(36回)
127,156円 81,787円 45,369円
5年
(60回)
127,156円 85,122円 42,034円
10年
(120回)
139,400円 88,714円 50,686円
20年
(240回)
139,400円 119,706円 19,694円
25年
(300回)
139,507円 139,160円  347円

 

●元金均等返済

年数 毎月返済金額 うち元金 うち利息
1年
(12回)
148,166円 100,000円 48,166円
3年
(36回)
144,166円 100,000円 44,166円
5年
(60回)
140,166円 100,000円 40,166円
10年
(120回)
145,250円 100,000円 45,250円
20年
(240回)
115,250円 100,000円 15,250円
25年(300回) 100,250円 100,000円  250円

 

4,まとめ

住宅ローンを利用する場合には、「元利均等返済」と「元金均等返済」の違いやどちらが自分に向いているのかを確認するようにしてください。

似ているようで大きく違っており、返済総額や初期の返済金額の負担の大きさなどが変わってきます。

シミュレーションもご参考にされることをおすすめします。

 

5,【関連情報】住宅ローンを利用する際のお役立ち記事

当記事では「元利均等返済」と「元金均等返済」について詳しく解説しました。

合わせて、住宅ローンを組む際に知っておくと役立つ記事を紹介しておきますので、これから住宅ローンを利用しようとお考えの方はぜひ一読してみてください。

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記事作成日:2019年10月11日
記事作成者:希野 通貴




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